安里のテラは、地元では「ティラ」と呼ばれています。安里集落の南東250mの平坦地に位置し、オオハマボウ、アコウ等が繁り、社祠内にはニービ(砂岩)で仏の形に似せて造られた4つの御神体(霊石)がまつられています。『琉球国由来記』(1713年)には、霊石の神名がそれぞれ、「笑キヨ」、「押明ガナシ」、「イベヅカサ」、「寄キヨラ」と記載されており、そのうちの小さくて丸い石は子宝の神様と伝わっています。安里のテラを建立したのは、字安里の屋号金万座(かにまんざ)の祖先と伝わり、現在も同家が管理しています。この拝所で集落の拝みは行われませんが、五穀豊穣、子孫繁栄、無病息災などの御利益があるとして、一年中、県内各地からの参拝客が絶えません。特に旧暦の正月や9月9日のテラ拝みの日には、豊漁や航海安全を求めて地元の人たちが参拝をしています。
ある日、屋宜村の人が漁に出たところ、急に強風になったので安里の湊に船を寄せ、浜で一休みをしました。すると土の中から霊石が出て、「私は権現である。掘り出して崇めなさい。そうすれば、あなたの病も癒え、願いも叶うでしょう。」と告げました。目を覚ますと、お告げのとおり霊石のような石が三つ出てきました。その後、海からもう一つの霊石が漂ってきたので、それらを安置して拝むと、病も癒え家や子孫も繁栄しました。その話が次第に周辺に広まり、人々が参詣に訪れるようになっていきました。
安里のテラは、1994年3月31日、沖縄県の有形民俗文化財に指定されています。
安里のテラは、地元では「ティラ」と呼ばれています。安里集落の南東250mの平坦地に位置し、オオハマボウ、アコウ等が繁り、社祠内にはニービ(砂岩)で仏の形に似せて造られた4つの御神体(霊石)がまつられています。『琉球国由来記』(1713年)には、霊石の神名がそれぞれ、「笑キヨ」、「押明ガナシ」、「イベヅカサ」、「寄キヨラ」と記載されており、そのうちの小さくて丸い石は子宝の神様と伝わっています。安里のテラを建立したのは、字安里の屋号金万座(かにまんざ)の祖先と伝わり、現在も同家が管理しています。この拝所で集落の拝みは行われませんが、五穀豊穣、子孫繁栄、無病息災などの御利益があるとして、一年中、県内各地からの参拝客が絶えません。特に旧暦の正月や9月9日のテラ拝みの日には、豊漁や航海安全を求めて地元の人たちが参拝をしています。
ある日、屋宜村の人が漁に出たところ、急に強風になったので安里の湊に船を寄せ、浜で一休みをしました。すると土の中から霊石が出て、「私は権現である。掘り出して崇めなさい。そうすれば、あなたの病も癒え、願いも叶うでしょう。」と告げました。目を覚ますと、お告げのとおり霊石のような石が三つ出てきました。その後、海からもう一つの霊石が漂ってきたので、それらを安置して拝むと、病も癒え家や子孫も繁栄しました。その話が次第に周辺に広まり、人々が参詣に訪れるようになっていきました。
安里のテラは、1994年3月31日、沖縄県の有形民俗文化財に指定されています。
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沖縄県中城村安里