沖縄海塩研究所
沖縄の塩ブームに火をつけた「粟國の塩」は、ミネラル豊富で素材の旨味を引き立てるおいしい塩です。工場では、製塩の全工程が見学できます。10mの塩田タワーに吊るされた竹は圧巻です。
沖縄海塩研究所
沖縄の塩ブームに火をつけた「粟國の塩」は、ミネラル豊富で素材の旨味を引き立てるおいしい塩です。工場では、製塩の全工程が見学できます。10mの塩田タワーに吊るされた竹は圧巻です。
沖縄海塩研究所は、粟国島最北端の海岸近くにあります。特に目に付くのが、コンクリート製の立体式塩田タワーで、穴あきブロックを約10m積み上げた建屋内に、15,000本もの孟宗竹(モウソウダケ)が吊るされています。100m沖の海水を40トンポンプで取水し、タワーの中にある15,000本の枝に吹き付けます。このポンプによる海水の汲み上げ、吹き付け、流しの作業を1日20回循環させ、これを1週間続けます。竹の枝を落下するにつれて、自然の風が入ってくることにより、海水が蒸発します。最終的に、塩分濃度約6~7倍(塩分20%前後)に凝縮させた、かん水(塩分濃度の高い塩水)になります。こうして出来上がったかん水の大半は、釜炊き塩として仕上げられます。30時間ほど釜だきし、その際に蒸発しない液体がにがりです。にがりのみを脱水したものは粟国の塩となり、にがりはとうふ製造工場や化粧品メーカーに販売しています。脱水には2週間を要します(自然脱水)。他方、天日干しの塩も作っており、この場合は夏の方が冬場よりも早く仕上がります。夏の天日干しの期間は20日、冬場は60日となっています。釜だきの塩の方が味がまろやかで味わい深く、それだけにファンも多いとされています。天日干しの方は時間がかかる分、値段も高いですが、粟国の塩は有名料理店や海外にも販売されています。なお、海水には3%しか塩分がなく、1トンで30kgしか取れないとのことです。
沖縄海塩研究所の小渡幸信(おどこうしん)所長は、1979年より約40年、学者とともに塩の研究に携わってきた海塩の第一人者です。もともとは読谷村が本拠地でしたが、沖縄本島の開発が進んだため、移転を決意しました。近場に工場排水が一切ないことによる澄んだ海水、山や建物など遮るもののない太陽光と潮風など、様々な難しい条件を求めて沖縄県全域をくまなく歩き回った末に見つけたのが、この粟国島北岸でした。粟国島では、農薬がほとんど使われていなかったという好条件も加わり、1994年に、沖縄海塩研究所を設立しました。
工場見学は9~18時で、年中無休となっています。
工場見学の問い合わせ先:098-988-2160
沖縄海塩研究所は、粟国島最北端の海岸近くにあります。特に目に付くのが、コンクリート製の立体式塩田タワーで、穴あきブロックを約10m積み上げた建屋内に、15,000本もの孟宗竹(モウソウダケ)が吊るされています。100m沖の海水を40トンポンプで取水し、タワーの中にある15,000本の枝に吹き付けます。このポンプによる海水の汲み上げ、吹き付け、流しの作業を1日20回循環させ、これを1週間続けます。竹の枝を落下するにつれて、自然の風が入ってくることにより、海水が蒸発します。最終的に、塩分濃度約6~7倍(塩分20%前後)に凝縮させた、かん水(塩分濃度の高い塩水)になります。こうして出来上がったかん水の大半は、釜炊き塩として仕上げられます。30時間ほど釜だきし、その際に蒸発しない液体がにがりです。にがりのみを脱水したものは粟国の塩となり、にがりはとうふ製造工場や化粧品メーカーに販売しています。脱水には2週間を要します(自然脱水)。他方、天日干しの塩も作っており、この場合は夏の方が冬場よりも早く仕上がります。夏の天日干しの期間は20日、冬場は60日となっています。釜だきの塩の方が味がまろやかで味わい深く、それだけにファンも多いとされています。天日干しの方は時間がかかる分、値段も高いですが、粟国の塩は有名料理店や海外にも販売されています。なお、海水には3%しか塩分がなく、1トンで30kgしか取れないとのことです。
沖縄海塩研究所の小渡幸信(おどこうしん)所長は、1979年より約40年、学者とともに塩の研究に携わってきた海塩の第一人者です。もともとは読谷村が本拠地でしたが、沖縄本島の開発が進んだため、移転を決意しました。近場に工場排水が一切ないことによる澄んだ海水、山や建物など遮るもののない太陽光と潮風など、様々な難しい条件を求めて沖縄県全域をくまなく歩き回った末に見つけたのが、この粟国島北岸でした。粟国島では、農薬がほとんど使われていなかったという好条件も加わり、1994年に、沖縄海塩研究所を設立しました。
工場見学は9~18時で、年中無休となっています。
工場見学の問い合わせ先:098-988-2160
〒901-3702
沖縄県粟国村東8316